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月別アーカイブ: 2025年11月

笹寿し通信~8~

皆さんこんにちは

有限会社笹寿しの更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~十一月に感じる“蕎麦屋の走り”🏃‍♂️🌾~

 

 

十一月も半ばを過ぎると、蕎麦屋の厨房は一気に慌ただしくなります。
年末に向けての“年越しそば”の仕込み、予約、粉の仕入れ。
この時期を、私たちは「走りの月」と呼びます💨


🏮 年越しそばの由来と意味

年越しそばの起源は江戸時代。
「細く長く」「切れやすく厄を断つ」という願いを込めて、年の瀬に蕎麦を食べる習慣が広まりました。
そのため、蕎麦屋にとって十二月はまさに“総決算”。
十一月は、その準備を整える大切な月なのです。


🌾 粉の選定と仕込み

新そばの季節が終わりに近づく頃、蕎麦粉の状態を見極めて調整します。
湿度が下がる冬場は、粉が乾きやすく、打ち粉や水回しの感覚が変わります。
「今日は気温12度、湿度45%。加水率を1%上げよう」――職人は日々、自然と対話しながら打っています。

その日の空気を読む。
それが、蕎麦屋にとっての“天気予報”です🌤


🧺 常連さんとの会話にあらわれる季節

十一月に入ると、常連さんからこんな声が聞こえます。
「今年の年越しそば、いつ予約できますか?」
「去年のより少し太めでお願いね」
そんな会話の一つひとつが、年末の訪れを感じさせてくれます。

お客様の一年を締めくくる一杯――
だからこそ、十一月は「準備の月」であり「初心に返る月」でもあります。


🎋 蕎麦屋の一年を支える「十一月」

この時期の厨房は、仕込み・予約・掃除とフル稼働。
でも、どこか心が温かいのです。
それは、今年も一年、蕎麦を通じてたくさんの方と出会えた感謝の気持ちがあるから。
湯気に包まれながら、包丁を研ぐ音が響く――
十一月の蕎麦屋には、静かな決意とぬくもりが流れています🌕


🍀 まとめ

十一月は、蕎麦屋にとって“区切りと始まり”の月。
新そばの香りを味わいながら、年越しの支度を整える。
湯気の向こうに見えるのは、今年を締めくくるお客様の笑顔です。
その笑顔を想いながら、今日もそば粉と向き合っています🌾🍵

笹寿し通信~7~

皆さんこんにちは

有限会社笹寿しの更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~蕎麦屋と季節のあしらい🌾~

 

 

蕎麦屋の魅力は、“そば”だけではありません。
器、あしらい、香り――その一つひとつに、季節を感じる細やかな工夫があります🍂


🍠 十一月の旬食材と蕎麦の調和

柚子:爽やかな香りで、温そばのアクセントに。柚子皮をひとひら浮かべるだけで、つゆの香りが一気に華やぎます。
長ねぎ:寒さで甘みが増す時期。焼きねぎを添えると香ばしさが立ちます。
大根おろし:辛味が増す季節。冷たい蕎麦に添えると、のどごしと清涼感が絶妙。
きのこ類(しめじ・なめこ・えのき):出汁を吸ったきのこは、秋の名脇役。温そばに旨みを重ねてくれます。

旬の食材を使うことは、蕎麦屋の“季節の挨拶”でもあります🌿
「今、この時期にしか食べられない」――それが、お客様の心を惹きつける最大の魅力です。


🥢 器と空間のこだわり

蕎麦は「五感で食べる料理」。
手触りのよい陶器、湯気の立つ漆器、温度を保つ竹のざる――すべてが計算されています。
十一月は、温もりを感じる器を意識して選びます。
土肌の温かみを持つ信楽焼や、赤みのある備前焼。
そこに盛られた蕎麦は、まるで秋の夕暮れのような趣を帯びます。

店内の照明も少し落とし気味にして、湯気が立ちのぼる様子を際立たせます。
香り・光・音、そのすべてが一杯の蕎麦を引き立てる要素なのです🍵


🍶 お酒と蕎麦の組み合わせ

十一月は、そば前を楽しむ常連さんも増えます。
燗酒に合うのは、だし巻き玉子・板わさ・鴨ロース。
そして締めには、香り高い新そばを一枚。
お酒の余韻と蕎麦の香りが重なり合い、静かな夜のひとときを彩ります。


🌕 まとめ

十一月は、蕎麦屋にとって“静かな華やぎ”の月。
派手さではなく、穏やかな温もりでお客様を迎える季節です。
旬の香りと器のぬくもり、そしておもてなしの心。
その三つが揃ったとき、蕎麦は芸術になる――そう信じています🍁

笹寿し通信~6~

皆さんこんにちは

有限会社笹寿しの更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~晩秋の味わい🍁~

 

日が短くなり、冷え込みが増す十一月。
街を歩く人々の装いも、すっかり冬支度。
そんな中で恋しくなるのが、湯気の立ち上る温かい蕎麦です🍜


🔥 「温そば」はただの“熱い蕎麦”ではない

「温かい蕎麦」と一言で言っても、実は作り方次第で味の印象がまったく変わります。
当店では、“茹で上げのタイミング”と“つゆの温度”を最も大切にしています。

熱すぎるつゆに長く蕎麦を浸すと、香りが飛び、コシが失われる。
かといって温度が足りないと、体に染みる“あの幸福感”が薄れてしまう。
一秒の違いが、味の決め手になるのです。

つゆは、鰹節・宗田節・昆布を合わせた三層仕立て。
甘みを控え、旨みを引き立てることで、蕎麦の香りを邪魔しません。
この絶妙なバランスが、“ほっとする一杯”を生み出します🍶


🍂 秋のおすすめ「温そば」三選

  1. 鴨南蛮そば
     鴨の脂が染み出したつゆの香ばしさ。長ねぎの甘みがとろけ、旨みが重なる一杯。
     冬支度の始まりにぴったりの贅沢な味わいです。

  2. 舞茸天そば
     秋の森の香りをそのまま閉じ込めた舞茸天。カラリと揚げて、熱々のつゆにくぐらせる瞬間の香りが格別🍄

  3. とろろそば(温)
     疲れが出やすいこの時期に、滋養たっぷりの一杯。
     とろろの粘りが体を温め、免疫力アップにもつながります。


💫 湯気の向こうにある“癒し”

仕事帰り、冷えた手で暖簾をくぐると、湯気がふわっと迎えてくれる。
この瞬間こそ、蕎麦屋の原点だと思います。
蕎麦をすする音、つゆの香り、湯気で曇る眼鏡――それらすべてが、冬の情緒そのものです。


🍵 まとめ

十一月の夜は長い。
そんな日にこそ、温かい一杯が心をほどきます。
「今日もおつかれさま」と、自分をいたわる時間を、ぜひ蕎麦屋で過ごしてください🌙

笹寿し通信~5~

皆さんこんにちは

有限会社笹寿しの更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~新そばの香りが広がる季節~

 

十一月――蕎麦屋にとって、一年で最も特別な月がやってきます
秋の実りが終わりを迎える頃、新そばの香りが立ち上るこの季節は、まさに“蕎麦の旬”。
厨房に立つ私たちも、この香りに包まれるたびに、自然の恵みと農家さんの努力に心から感謝する瞬間です。


新そばとは?その味わいと香りの違い

「新そば」とは、その年に収穫されたそばの実で打たれた蕎麦のこと。
収穫後すぐに製粉・手打ちすることで、蕎麦本来の香りと甘みが最大限に引き出されます。
一般的に、秋に収穫された“秋新(あきしん)”がもっとも風味が高く、十一月はちょうどその真っ盛り。

湯気の向こうに立ち上る緑がかった香り――
一口すすると、舌の上で広がる甘みとほのかな渋み。
この瞬間こそ、蕎麦好きの皆様が一年間待ち望んでいた季節です✨


産地ごとの香りを感じる楽しみ

新そばは、産地によって風味がまったく異なります。
たとえば北海道幌加内のそばは香りが高く、さらりとした喉ごし。
長野・戸隠はコシが強く、香ばしさが際立ちます。
福井の在来種は甘みが濃く、つゆとの相性が抜群。

当店では、その年ごとに最も良い状態のそば粉を厳選し、産地ごとに“挽き分け”を行っています。
石臼で丁寧に挽くことで、熱を持たず、香りを損なわない。
この手間こそが、蕎麦屋の誇りです


新そばとともに味わいたい一品

この時期は、温かい“かけそば”も恋しくなる季節。
新そばの香りを活かすため、だしは控えめに、節と醤油の香りをやさしく重ねています。
また、旬の舞茸天やさつまいも天と合わせると、秋の香りがより深まります

食後は“そば湯”で締めるのがおすすめ。
香り高いそば湯には、ポリフェノールやルチンなどの栄養が溶け込んでおり、体の芯から温まります。


まとめ

十一月は、蕎麦屋が一年で最も忙しく、最も幸せな季節。
湯気の向こうで立ち上る新そばの香りを、どうぞ五感でお楽しみください
「今年のそば、やっぱりうまいね」――その一言のために、今日も心を込めて打っています。